2011年08月29日(月) 08時22分47秒 テーマ:アルコール依存症と私
8月28日 松本俊彦先生の講演を始めて聴くことができました。
お名前は存じておりましたが・・・そしてどんな人物なのかもちらほらと
耳には入っておりました。
率直に言って、素晴らしい講演です。出来ることなら栃木でも一日お時間を頂戴して
勉強会を開きたいと思っています。
さて、今日のお話で私が当事者として感じた事。
自殺願望の心理について
私がまだ、アルコールに支配されていて、尚且つ自分に問題があると感じ始めた頃、少しだけ自分を観察していました。
それは、どうして程よい量で楽しく飲める時と、まったくコントロールが利かなくなる時の差がこんなにも激しいのかと・・・
もちろん、飲みながらですから正常な思考ではなかったとは思いますが、まず、飲むときの「相手」。そして「経済的不安」
「先取り不安」でした。そして自分で出した結論は「精神状態によって酔いが違う」という事。
精神状態が不安定なのは、何が原因なのかを突き止める必要があるな!と、酔いながら考えていました。
飲みながらPCでいろいろ検索しながらAAの仲間の話を読んだり、ミーティングの会場を調べたりしていましたが、
その時に感じていた事は、「お酒をやめたい」・・・のではなく、「お酒をやめたいと思いたい」・・・だったのです。
問題飲酒である事がわかっているのに、やめることができないわけですから、やめてみたいと思い始めたい・・・が
始まりだったのです。これは、例え少ない可能性でも出来る事なら楽しく生活したいという前向きな妄想だったのかも
しれません。
今日のお話の中で「自死」もしくわ「自殺」を考えた時に、少し似ているな!と感じたのです。
自殺を考える=100%でない限り「迷い」があります。その迷いは、まだ可能性があるなら・・・という思い。
出来る事なら1からやり直したいという願望やその他の思いがあるにせよ、迷う事ができるという事は、
「もう死んでしまおう」という思いと、「生きるを選択をしたい自分になりたい」。という願いからではないでしょうか?
それぞれの抱えている状況によって、また環境によって残念な結果になっている方も大勢いらっしゃいますが。
「生きるを選択したいと思いたい自分」にしようと無意識に感じてる方はいるはずだと思うのです。
それには、やはり1人の力では到底無理がありますから、もっと、相談窓口を増やすとか、相談員の質を上げるなど
「良き理解者」が増えなければどうにも救うことができません。
私も、あのまま飲み続けていたら、最悪な選択をとっていたと思います。
今日のお話にもありましたが、とにかく「目の前」しか見えていません。頭ではいろいろ考えているつもりが、結局から回りして
また飲み始めるといった悪循環でした。
私がこの6年以上言い続けている事。
アルコール依存症や薬物依存症などが減れば、ACや共依存も減り、またDVの加害者も被害者も減ります。
そして、増えるのは未来を担う「子供たちの笑顔」だと信じています。
松本先生 本日は本当にありがとうございました。今後とも宜しくお願い申し上げます。
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